同人イベント二週連続参戦の巻


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 10月29日(日)。
 大阪の国際展示場で、業者主催の同人誌即売会が開催された。
 もう61回を数える伝統あるイベントだ。

 このイベントに、サークル参加してきた。
 オールジャンルの大規模イベントデビューでもある。
 パチパチパチ☆

 ちなみに、がびは、東京のはずれどころか、大ハズレな地域に在住。
 関東圏でさえ無名な弱小サークルのくせして、関西進出を狙うという暴挙極まりない所業である。

 2泊3日、往復とも飛行機。
 宿泊先も、そこそこいい感じのホテル。
 そこいらの若造にはマネできねえだろうってな感じの、カネにあかせたババアマダムプランだ。
 ほんとは、マイルがあまってたから、1人分の旅費だけで済んだんだけどさ。

 アウェイで、どれだけ通用するか、自分を試したかった……なんていうとカッコいいが。
 実際は、今回の新刊の表紙をお願いしたみとさまのお膝元で、新刊をお披露目したかっただけ、というのが正直なところ。

 残念ながら、みとさまのご光臨は叶わなかったが、とりあえず、関西で初売りをやったという自己満足でいっぱいなので、よしとしよう。





 さて。
 この「がびの自己満足」のツケを払わされたのが、我が心の参謀・Aq女史。
 がびんちのわりと近くにお住まいだというだけで、ほぼ全行程で、がびの介助にあたるハメになってしまったという、かなり不幸な星のもとに生まれたおひとである。

 荷物運び・スペース設営・売り子さん・がびの目覚まし時計役…等々。
 さらには、新刊発行の際の構成・推敲・校正までお世話になっている。

 彼女の尽力なしでは、今回の大阪出陣は為しえなかったと思う。
 本当にありがとうございました。

 殊勝にも感謝することしきりな様子を見せておいてなんだが。

 予定では、もっとたくさん完成してたはずなんだけどなあ。

 ……何がって?
 ビーズアクセサリーですがな。

 エセ中華連載の番外編に登場した「ビーズ製の碁石カバー」をおぼえておいでだろうか。

 実は、碁石をビーズでくるんだアクセサリーを作って、大阪イベントの翌週のオンリーで頒布するという計画を、ひそかに立てていたのだ。

 明子さんの首飾りをイメージしたものや、ヒカルがトイレの壁に飾ったものや、佐為のイメージカラーを勝手に妄想したものなどを、びら〜んと並べて売りたいなあという、たいへん中国ちっくなド派手思想に基づいてのことだ。

 その製作を、大阪遠征中、Aq女史に無理やり手伝ってもらったわけである。

 イベント前日の夜、1個作って〜。
 イベント当日の夜、もう1個作って〜。
 帰り際に、2個分くらいのキットを渡して〜。

 ……捕らぬ狸の皮算用。

 いえね。
 それは、いいんですのよ。
 がびが強制的にやってもらったわけですから。

 レシピも用意せず、口頭で「あーだ、こーだ」とゴタクを並べるがびと、一所懸命に作業をするAq女史。

 たとえるならば。
 初めてスキーをするひとを、ゴンドラで山頂まで連れて行くとか。
 水泳の練習で、無理やり顔を水につけさせるとか。

 まあ、獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすっていうし。
 突き落としっぱなしで、そのままいびきかいて寝ちゃうっていうのもご愛嬌だ。←そうか?
 


 せっかくの旅行なのに、景色も楽しまずに、ひたすら手元だけを見ているハメになってしまったAq女史には、申し訳ないことをした。
 しかも、がび自身は、飛行機の窓から夕暮れの町並みを堪能し、夜景もばっちり楽しみ、おやつまで食っていたのだから、申し訳なさは3倍増しだ。

 ごめんね、ごめんね×20 ←なんか横着だな







 そして、オンリー直前の11月3日。

 文化の日にふさわしく、ファミレスは、カルチャーセンターと化した。
 5時間も居座り、せこせことビーズ細工に勤しむババア妙齢の美女ふたり。
 がびが通いつけている閑古鳥な店なので、怒られなかったけど、ちょっとドキドキだったぞ。

 そこでAq女史にレクチャーし、「明日までに作ってきてね」と、ノルマを渡す。
 なんとか予定個数をクリアしそうだ。
 作品名も「碁石カバー」から「花碁石」へと、小洒落た感じに変更した。



 11月4日。

 前夜祭と称して、新宿で飲み会。
 九州や大阪方面から参戦のみなさんと盃を酌み交わす。
 個室で萌えトークってのは、やっぱいいもんですな。

 家に戻ってからは、碁石カバー、もとい、花碁石作りが待っていた。
 10個くらいは並んでないと、売り物としての格好がつかないもんな。

 普通、イベント前日の修羅場といえば、コピー本の製本とか、無料配布ペーパーの執筆とか、そういうものだと思うのだが。
 我ながら珍妙なことをしていたな。

 そういうわけで、早朝まで、地味にテグスとビーズにまみれていたのである。






 こうして迎えた11月5日。
 オンリーイベント当日。

 広い会場を埋め尽くすのは、ひとつ残らず、すべてヒカ碁サークル。
 各サークルさんが設営している様子も、前週の大阪とは違って、なにやら輝いて見えるから不思議だ。
 やっぱりオンリーイベントって素敵だ。
 心おどるし、血圧もあがるぜ。←その表現はどうかと

 悪の化身・がびは、Aq女史に設営やら何やらを任せて、ぼけっと見てるだけ。
 開場の前に、さっさとヤニ補給。
 開場後も、ちょくちょくスペースを離れては、買い物だヤニだと徘徊を続ける。

 まったく。
 ひどいサークル責任者もあったもんだ。←他人事かよ

 さて、気になる花碁石。
 個数限定のため予告できず、いわゆるゲリラ販売だったにも関わらず、売れ行きは上々。
 珍しさゆえの御祝儀みたいなもんだとは思うけど、買ってもらえると、やっぱり嬉しい。

 

 他力本願な飾りつけと表紙の効果で、お立ち寄りくださる方が多くて、いろいろお話しているうちに、もう閉会の時間。

 梱包も宅配便出しも、やっぱりAq女史まかせ。
 ごめんね、ごめんね、ありがとう。



 ここで、ひとつ問題が。
 がびは、朝8時に家を出る前にトイレに行ったきりであることに気づいた。

 一度、気づくと、ものすごい勢いで迫ってくるのが尿意というもの。←露骨ですみません(汗)
 とりあえず、おなじ階のトイレに行き、行列に並んだ……が。

 ……全部、和式じゃんかよ。

 イベント主催者様に調べてもらい、1階のトイレに向かう。
 もう、がびの「トイレ行きたいです指数」は、5段階で4.92ぐらいだ。

 なんとかまにあって、事なきを得た。
 事があったらどうしたのか、少々気になるところだが、まあ、よかったよかった、ということで。







 そして、帰路につく。

 前述のとおり、Aq女史の家とがびんちは、わりと近い。
 おなじ私鉄沿線で、分岐駅で別れてすぐのところが、互いの降車駅である。

 当然のごとく、一緒に帰ったのだが。
 地下鉄と直通運転している私鉄に乗り換えてすぐに、がび爆睡。
 分岐駅で乗り換えるAq女史に起こされるまで、40分ほど寝っぱなし。

「今日はありがとね〜」と、手を振ったまではよかった。
 その2つ先の駅が、がびの降りる駅なのだが、また寝てしまった。

 幸か不幸か、駅員さんにホームまで迎えを頼んでいたので、起こしてもらえたが。
 どちらかといえば、不幸だ。

 3号機時代からお世話になっている駅なので、駅員さんは顔なじみ。
 しかも、最近は歩いて電車に乗ることも多いがびに、「よかったねえ」と言ってくれたおじさんだ。
 あうあう。
 穴があったら入りたい……。






 ……と、まあ、こんな感じで、2週間が過ぎた。

 前日の寝不足はあったものの、Aq女史と3.2号機のおかげで、体調は元気そのもの。
 イベント翌日というよりも、出張から帰った日くらいの疲れ具合といったところだ。

 そうか、やっぱし歩いてイベントに行くのは、時期尚早だったんだなと、今までの参加形式を反省。
 いやいや、設営から撤収まで全部おまかせなら、余裕しゃくしゃくなんだなと、悪魔の微笑で今後の予定を画策。

 次回のイベント参加は、恐れ多いことに冬コミだ。
 Aq女史、またよろしくお願いしますにゃ♪←今さらかわいこぶったってダメだぜ
 


 お立ち寄りくださったみなさま、本や花碁石をお買い求めくださったみなさま、差し入れをくださったみなさま、3.2号機をバラして階段昇降を手伝ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。




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