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この物語は、中国伝奇「梁祝」を題材にしています。
舞台は東晋時代(紀元4世紀頃)の南京を想定した架空の世界。
当然パラレルものです。
拙宅の他の駄文とは傾向がまったく異なりますので、あらかじめお断りしておきます。
また、作中には、現代では到底認められない表現が表れることがあります。貧富や階級や男尊女卑などの思想に関するものが、これにあたります。
登場人物のセリフのみならず、地の文章においても「当時は」などの限定表現や時代背景の説明を省略しています。
これは、臨場感を損なわないために、敢えて意図して割愛するものです。
上記の点をご理解いただけた方のみ、もくじページへお進みください。現代を生きる女性として、確固たる自論をお持ちの諸姉には、不快感のある物語かもしれませんので、かさねてご忠告申し上げます。
心配な方は、このページ下方の空白(空黒?)部分を反転させてみてください。「梁祝」のあらすじを紹介しています。ただし、ネタバレです。
あるいは「梁山伯と祝英台」で検索すると、何か引っかかるかもしれません。
反転すると、「梁祝」のあらすじが出ます。
↓
「梁祝」について
作者不詳の伝奇。「梁山伯と祝英台」という名前で、映画やTVドラマや楽曲になっている、中国語圏では非常に有名な物語。
主役ふたりの姓をつなげたシンプルな「梁祝」という呼称は、カップリングの表記法にも通ずる。ただし、ボーイズ・ラブではないのでお間違いのないように。
舞台は古代中国。
大富豪祝家の末娘・英台は、型破りなオテンバ娘。
学問をしたいと言い出し、寄宿制の学問所に入る。
当時、学問は男性のものとされていたため、英台以外の学生は全員男性。
校長だけが、英台が女であることを知っている。
女とバレないように気を遣いながらも、英台は楽しく学問所生活を送る。
やがて、科挙を目指す優秀な若者・山伯(裕福とはいえない梁家のひとり息子)と親しくなり、英台は彼に恋をする。
英台を男だと思っている山伯も、しだいに英台に惹かれていく。
勉強期間が終わり、英台は家に戻ることになった。
別れ際に、英台は山伯に、「妹を紹介したいから、家を訪ねてくれ」と頼む。
家に帰った英台のもとへ、山伯がやってくる。
英台に妹がいるわけではなく、英台自身が女であることを知った山伯は、英台に想いを告げ、英台の両親に結婚の許しを請う。
だが英台の両親は、すでに英台の縁談話を進めていた。
科挙に合格したばかりの山伯よりも、エリート官僚を選んでしまう。
悲嘆にくれた山伯は病に倒れ、やがてこの世を去る。
英台の結婚の日。
婚家へ向かう花嫁行列は、突然の嵐に遭う。
行列の供人たちが、嵐がおさまるのを待っているあいだに、英台は花轎のなかから消えていた。
その後、英台の姿を見た者はなく、山伯と英台の魂は、つがいの蝶になって飛んでいったと伝えられている。
……という悲恋の物語である。
ドタバタ学園コメディが、一気にシリアスモードに突入。
故郷の先人のバイタリティには恐れ入る。
この「梁祝」は、サイト開設の準備段階の頃から書きたいと思っていた題材なので、管理人の思い入れもヒトシオ。
シリアスな内容だが、中国チックを意識して派手に展開していくので、暗くて重くて…ということはないはずである(当サイト基準)。
最後には、ちょっとした救い(たぶんバレバレ)も用意してある。
無理強いはしないが、ぜひご一読いただきたい。
このページの画像は「灰の虹」さまから拝借したものです