THE・都市伝説 (キリリク「THE〜」シリーズのふたりです)
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| その日、アキラとヒカルは、デパートのベビー用品売り場に来ていた。 若すぎる夫婦に見えないこともないが、ギフト商品のコーナーを中心に見てまわっているところから察するに、自分たちのための買い物ではなさそうである。 「なにがいいかなあ、出産祝い」 「他の人たちとおなじものにならないように、聞いておけばよかったね」 「そりゃそうだけどさ。まあ、かぶってもだいじょぶそうなモンを選べば平気だろ」 ふたりは、先輩棋士夫婦の出産祝いを買いに来ていたのだ。 「双子なんだって?」 「ああ。上が女の子で、下が男の子の、二卵性双生児だって言ってた」 「へえ。一姫二太郎か」 普段なら立ち入ることのないベビー用品売り場の雰囲気。 今にも「めいあいへるぷゆー?」と、話しかけてきそうな店員の視線。 ふたりは、必要以上に緊張してしまい、わざとらしい話題を選びながら、商品を手に取っている。 「双子なら、お揃いのよだれかけなんてどうかな」 「帽子と靴下のセットもあるぜ」 「進藤、これは? 煮沸できる耐熱プラスチック製のスプーンとカップだって」 「うーん。そういういつも使う物は、デザインとかに、けっこうこだわりがあるんじゃないか?」 「グルメ離乳食、知育玩具。こういうのはまだ早いか。……ミル○ンお徳用サイズ、紙おむつ2パックセット大特価?」 「それもちょっとなあ」 なかなか、これは!という品物にめぐりあえないまま、売り場をぐるぐると回り続ける。 「あかちゃん用品もいいけど、最近は、お母さんに「がんばったねプレゼント」をすることもあるらしいね」 「いっそ、商品券をプレゼントして、「これで好きなものを買ってください」って言うか?」 「それも、なんだか心がこもってないみたいで……」 不満そうにつぶやくアキラに、ヒカルは、「こういう実用的なモンのほうが、案外喜ばれるかもよ」と、穿った意見を出す。 結局、抗菌プラスチック製のガラガラを2つと、何枚あっても困らない小さなハンドタオルの5色セットを買い、それに商品券を添えるという形に決まった。 帰り道。 「なあ、塔矢。さっき言ってた一姫二太郎って……」 「最初の子は女の子が育てやすい、男の子は二番目に生まれるといい。昔から、そう言われてるみたいだよ」 ヒカルが言おうとすることを汲んで、アキラは物知り顔で答えた。 「そんなの、オレだって知ってるよ! オレが訊きたかったのは、双子で同時に生まれた場合でも、その話は有効なのかなってこと!」 確かに、ヒカルの言うとおり、双子の場合、育てやすいもなにも、すべてがほぼ同時進行だ。 このことわざがあてはまるとは言えないだろう。 「なるほど。キミの言うことにも一理ある」 「そうだろ♪」 めずらしくアキラの鼻を明かせたと、ヒカルは得意気に胸を張った。 得意なあまり、よせばいいのに、余計な一言を言ってしまう。 「まあ、百歩譲って、同時に生まれた場合にもあてはまるとしたら……双子でよかったよなあ」 「どうして?」 「だってさ。三つ子だったら、一姫二太郎三なすびだろ? 三人目がかわいそうじゃんか」 「……それ、初夢のことわざと混同してるよ」 沈黙は金。 そんなことわざが身にしみたヒカルだった。 ヒカルにかかれば、ことわざも格言も故事成語も、すべてビミョーな都市伝説になってしまう…………それもまた、都市伝説なのかもしれない。 |
一姫二太郎三なすびって、おぼえてるひと、けっこういるみたいですね。←ドキっ←自分かよ←そうだよ
こどもは、女の子1人と男の子2人の合計3人が望ましいっていう意味でもないらしいですよ〜。
がびは、男・女・女の3人兄妹のまんなか。
とーちゃんは、男・女の2人兄妹のアニキ。
まあ、なんでもいいじゃん?……という見解です。
拙宅では、「恋人同士のアキラ&ヒカル」って、リク作品にしか存在しないんです。
そんなわけで、「THE 取材」「THE ペア碁」の設定を、ネタ元さまに無断で流用。
おつきあいしてるラブラブカップルが書きたかったんですけどね。
ええ、そうよ。ラブラブなふたりが書きた以下略。
教育的見地もなければ、娯楽性もない、中途半端な超短編です。
物足りない「うにょうにょ」した読後感を感じていただければ、作戦大成功。←どういう創作意図だ←えへへへ(苦笑)
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